■デパートと病院に共通する支払いシステム

e0094583_18595478.gif日本的感覚が染みこんでしまうと、中国のデパート(上海も例外ではない)と病院におけるサービスはいったい何なのかといつも感じるのは私だけではないはずだ。
それでも郷に入っては郷に従えで、ま、そんなものかとは思いつつもやはり不快になる。

デパートで買い物をするとする。いろいろと品選びをしていざ購入となれば、先ずその売り場で支払いをして品物を受け取るのが日本流(台湾でもそう)。

中国では売り場のおねえさんが先ず伝票を切り、客である私がその伝票を支払い所へ持って行って支払いを済ませ、再び支払い済みのハンコが押された伝票を売り場に持ち帰り、やっと購入した品物が受け取れる。
フロアには「お客様は神様です」と書かれてあるデパートもあるが、神様への奉仕は何も無い。

売り場のおねえちゃんの客に対する心構えなどの教育も行き届かない現状ではこんなものかもしれないが、日本や台湾のデパートに一度でも研修に行かせればと思うことしきり。

日系のデパートは多少マシだがそれでも日本のデパートとは雲泥の差。


続いて、
中国の医療事情は日本と比べ最悪だ。患者が多すぎるのは日本も同じだが、中国の患者数は度を越えている。それに反して医師・看護士が少ない。
一番の問題は医療費精算システムだ。
先ず受付。
順番取りをして、新規カルテをもらい、診察料を支払う。
次に診察室前でじっと待ち順番が来て問診。
問診が終われば再び受付へ行って検査料を支払い、その領収書を持って検査科へ行く。
検査が終われば又診察室へ廻り、注射・点滴・或いは薬の処方を書いてもらう。
それから又受付でそれぞれの支払いを済ませ、領収書を持って注射・点滴・薬と廻り、そのつど列を作って名前が呼ばれるのを待たなければならない。
要は支払いを項目ごとにしないかぎり次の段階に進めないのだ。
もし、老人や子供、病状の悪い者が通院する場合、付き添いがいなければこんなシステムでは時間と体力を益々消耗し、ぶっ倒れてしまう。
金がないと病院にも行けない、独居の者や弱者は付き添いなくして通院もできないという現状だ。

医療費は中国の一般的所得からみるとべらぼうに高い。風邪でさえ診察・注射・薬で数百元(数千円)かかる。日本の健康保険で支払う額とさほど変わらないのだ。中国の平均的所得からすれば月収の数割がかかる高さ。
低所得の農民層が風邪をこじらせ死亡するのは、金が無いから病院へ行けないからだそうだ。
又、病院によって医療費・待遇に差がある。共産党・軍の幹部専用、或いは民営クリニック・外資系の病院では待ち時間は少ないが医療費は高くつく。これが普通の病院と違って「いい病院」だ。生命保険もまだまだ浸透していない現実では、大きな病気にかかれば支払い能力を超える。これは即「死」に繋がる。前払いできなければ施療をしないからだ。
解放前の中国は確かに貧しかったが、医療費は殆ど国がみてくれた。現在の中国では国の社会保障、保険医療、医療システムが未だ整備されていないので、一般大衆個々人に負担がかかる。

因みに看護師は中学卒業後3年制看護学校を出て現場に配属される。注射も担当する。(日本ではアウト)。日本の「準看」よりも更に年齢が若く、経験も知識も浅い。
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