■宇治

「インゲンマメ(藤豆)」は隠元禅師が中国から持ち込んだという。
その隠元とは、どのような人物なのか?

この人は明末清初の禅宗の僧で、福建福州府福清の生まれ。福清にある黄檗山萬福寺住職として、当時中国でも有名な高僧で、その名声は日本にも届いていたらしい。
1654年、63歳の時に来日し将軍徳川家綱の庇護を受ける。そして山城国宇治に故郷福州の寺と同名の黄檗山萬福寺が建てられた。
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この寺の特徴は建物や仏像の様式、更には作法から精進料理にいたるまですべてが明朝風であることだ。
私はずっと以前からこの寺を訪れてみたいと思っていたが、過日その機会を得た。

ところで、宇治は宇治茶の本場として日本人なら誰でも知っている、ここの小学校では水道蛇口をひねるとお茶が出てくるそうだ(本当の話)。
抹茶を用いるのが茶道だが、急須で茶葉に湯を注いで飲む形式を煎茶道という。日本における煎茶道の開祖は隠元とされており、これもまた宇治に関連があって興味深い。
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更に、「普茶料理」というものがある。
隠元が来日したおりに伝わった素菜(精進料理)のことだ。
普茶とはあまねく人々に茶を施すという意味で、僧侶や檀家が集まる茶礼に出された食事が原型となっており、これもまた茶と宇治に関連している。
萬福寺には普茶料理を供する銀杏庵や白雲庵がある。
残念ながら事前に予約をしないと上がれないので、庭だけ見学させていただいた。
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by officemei | 2009-12-03 21:50 | ■日本