■名優・王学圻
中国革命の父・孫文の警護にあたった8人の勇士を描いた大作「十月圍城」。
近代中国の始まりを描く歴史大作でもあり、アクション活劇でもあり、充分に緊迫感があって久しぶりに手に汗を握ったほどの出来だった。
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この映画で陳少白の友人として彼の革命運動への資金援助を行っている大商人・李玉堂を演じた王学圻を、私は以前から注目している。
「梅蘭芳」では「十三燕」を演じたが、これは最高の出来栄えだった。
更には「建国大業」では李宗仁将軍役を演じているし、「天地英雄」では中山貴一の敵役・盗賊の頭目「响马子安」を演じた。
このときの彼の異相、特に目の表情は注目に値した。
彼は1946年北京生まれ、1963年に吉林省長春の7311部隊に入隊した軍歴を持っている。その後は北京に帰り労働者として働いた。
今やベテランの域に達し、ここ数年は円熟味を増している。
彼の北京語を聴いていると正調北京語のヒアリングにはうってつけだ。