■大国主義について

e0094583_9385851.gif読売新聞編集手帳から;
永遠に謙虚でなければならない。
中国人は国際的なつきあいの面で、大国主義を断固として、徹底的に、きれいさっぱりと、ぜんぶ一掃しなければならない。

さすがに良い事をおっしゃるものだ。真っ赤な手帳サイズの本にその言葉は載っている。
何年か前、北京の土産物屋で見つけた「毛主席語録」の古い日本語版だ。
紹介した言葉は「愛国主義と国際主義」の章にある。
1956年11月、「孫中山先生を記念する」と題して発表した見解の一部らしい。建国の父はいろいろと国の将来を予測し、かなり正確に心配もしていたのだと感心する。だが半世紀のちの彼の国で、その言葉は生きているのだろうか。
中国はレアアース(希土類)の輸出規制を、日本だけでなく欧米にも拡大した、と報じられている。
この週末も各地で、反日デモを呼びかける不穏な動きが続いているようだ。
大国として振る舞い、力を見せつけるのは、さぞ誇らしかろう。
外国語版のみならず、中国語版の毛沢東語録も無造作に積まれ、土産物として安価で売られていた。
今の中国で、あまり大切に扱われていないことは確かなようである。

さて、ここに引用された「孫中山先生を記念する」は、1956年11月12日の人民日報に掲載されたもので、原文は以下の通り。
事物总是发展的。
一九一一年的革命,即辛亥革命,到今年,不过四十五年,中国的面目完全变了。再过四十五年,就是二千零一年,也就是进到二十一世纪的时候,中国的面目更要大变。
中国将变为一个强大的社会主义工业国。
中国应当这样。
因为中国是一个具有九百六十万平方公里土地和六万万人口的国家,中国应当对于人类有较大的贡献。
而这种贡献,在过去一个长时期内,则是太少了。
这使我们感到惭愧。
但是要谦虚。
不但现在应当这样,四十五年之后也应当这样,永远应当这样。
中国人在国际交往方面,应当坚决、彻底、干净、全部地消灭大国主义。

[PR]