■抗日戦争勝利60周年

2005年9月4日 上海 
散髪屋で髯剃り中、テレビでは抗日戦争勝利60周年の一大イベントの実況放送が流れていた。
天安門広場(人民英雄記念碑前)での国家指導者勢揃い、三軍儀仗兵による献花、礼砲。荘厳な模様だった。
 その実況を見ていたのは100名余りも収容できる大理髪店(南京東路国際飯店横)で、30年前もここで営業していた、上海一の理髪店だ。私は無防備の状態で女理髪師に身を委ね(?)ていた。盧溝橋事件から始まり、山東派兵、上海への陸戦隊上陸、南京大虐殺等、当時の中国側の白黒ニュース、日本兵に凌辱された生き残りの老人や家族を殺された人たちの悲痛なインタビューがこれでもかというほど繰り返し放映されていた。店内の殆どの人たちがテレビを凝視するか、じっと聞き入っている。クライマックスで、国家主席の胡錦涛が日本政府への真摯な謝罪要求を声高に訴える。私はその中で剃刀を顔にあてられていた。何か非常に微妙な場に、居所を間違ったような、居づらい雰囲気を感じた。誰も私が日本人だと感じていないのが幸い、かもしれない。
Purple Butterfly;
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by officemei | 2005-10-09 21:41 | ■上海