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■郷に入っては郷に従う

郷に入っては郷に従う、中国語では随郷入俗と言う。
この言葉の偏見的一事例(乗り物に関して)
運転者の交通マナー:
・信号が有るところは一応規則遵守。右左折は少しでも余地あれば行け。
・追い越し、速度超過は前方に車が無ければどんどんやって良し。
・通行者や自転車の安全は無視、車優先。
・クラクションは必要以上に鳴らせ。
・目的地に如何に速く着けるか競うこと。

太原滨河西路大堵车(太原濱河西路大渋滞の図)
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通行人の交通マナー:
・信号があろうが無かろうが自由に横断して良し
・みんなで渡れば怖くないは消極的過ぎる。率先して渡るべし。
・複数以上で歩く場合は必ず横になって歩こう。前後の迷惑は無視。
バス・タクシー・電車・地下鉄の乗車マナー:
・列は割り込むこと。自分が先に乗れることを心がけよ。
・車中では携帯も大声で話すべく努めること。

(太原市内にて)
■郷に入っては郷に従う_e0094583_18315062.jpg


飛行機に関するマナー:
・搭乗時は列に割り込め。
・離陸時は滑走するまで携帯で別れを惜しめ。
・着陸時は停まるや否や携帯で到着を報せよ。
・常に機内では大声で喋れ。
と、こんなふうになる。
大げさなようだが過半数以上の人がこのマナーを遵守している。
そんな中にあって、憤慨しているだけでは何の役にも立たず、つい私も「随郷入俗」してしまう。
最近ではそれに対しての自己嫌悪も失せつつあるが、心のどこかにしっくりいかないところがあって、たまに気分次第でそんな無礼な奴らを怒鳴っている自分にあとで腹が立ってくる。

さて、太原に着いた。
宮城谷昌光描くところの古代春秋時代の晋の国。
この晋が分裂して戦国時代となる。
今朝西安の空港を飛び立ったが、その空港は咸陽にある。まさに春秋戦国の秦の国都だ。

空港からホテルに向かうタクシーの中で、運ちゃんが、
「お客さん、どこから来たの?」
「当ててみろよ」
「台湾だろ」
「どうしてわかる?」
「タクシーの運ちゃんは人を見る眼があるんだ。いろんな客を乗せてるからな」
「言葉がなまってるか?」
「南方の人間だなと一言聞いてわかったよ」
「ほう」
「それに顔つきもそうだ」
「我々台湾人はみんなこんな顔してるのか?」
「そうだよ。そんな顔の客をずいぶん乗せたよ」
「へえ~」
「大将、出張か?投資にでも来たんだろう?」
「なんでもお見通しだな」
「はは、伊達に運ちゃんはやってねえよ」
ホテルについてから思わず苦笑してしまった。

雨の中、太原市政府外事弁公室を初めて訪問。
正門まで出迎えてくれた劉氏のあとについてオフィスに向かう。
ところがエレベータが大分前から故障とのことで、8階まで階段を上る羽目になった。
着いてからも暫く荒い呼吸で、心臓もオーバーヒート気味。
しかし、どうして又こんな奥地の、しかもどう考えても相関するアイテムの無いまちと、我がまち我が故郷姫路市が友好姉妹都市提携を結んだのだろうか。
大いに疑問なところだ。(新日鉄広畑と太原の製鉄に謎解きがあるのかな)
by officemei | 2007-07-11 18:33 | ■山西