■塘沽にて

贋ブランドオンパレードの商店街
天津から塘沽の開発区に入る手前に「洋貨商店街」がある。
二、三百メートルの歩行者天国(ちょっと古臭いかな)になっていて、鞄、時計、ライター、小物等の専門店が軒を並べている。
塘沽開発区で人と会う約束が一時間ほど早く着いてしまったので、時間つぶしに寄ってみた。
未開発の荒れた土地にここだけ人の群れがあった。
車の進入を禁止しているので、手前の道路の路肩を簡易駐車スペースにし、近在のおっさんが入出庫の管理をしていた。
駐車一回につき3元。
そこにみすぼらしいおばはんが「CD、中身は洋物だよ、安いよ」と、安っぽい、いかにもいかがわしいCDを売りつけてくる。
まとわりつくといった方が適切か。
遼寧省外のナンバープレートをつけた大型バスが何台も駐車している。
団体客のショッピングコースにもなっているのだろう。
先ずはぶらっと一回り。で、いくつかの店に入ってみた。

鞄・小物類、時計・・・。大体この種の商店街と言うかバザール、泥棒市場は上海にも有名な所があるが、警察の巡回も厳しくなっていて、ここのような大胆な陳列は控えつつある。
ここじゃ公開・露出・もろ見えで、おまけに警察が人ごみを整理する状況で、並んでいるすべての商品が贋ブランド。
A貨・B貨・C貨という精巧度により値段が違う。
粗悪なC貨を主として販売するのは露天商で、これはびっくりするほど安い。
ただ明らかに本物とは違うと素人でも判別できる。
ちゃんと店構えをしたところではB貨を陳列している。
これも良く良く見ると多少色が違ったり、何か判別できる痕跡がある。こんな店で「A貨を見せろ」と言えば、奥から出してくる。
ある時計専門店での女主人との会話。
「お兄さん(大哥)、これは上物だよ。お兄さんなら判って貰えるよね」
「う~ん。いくらだ?」
「1200元」
「冗談がきついねえ。大きくふっかけたもんだ」
「よくみてごらんよ。これだけの物はちょっと他じゃ売ってないよ」
「俺は上海で何度もA貨を買ってるんだ。こりゃそう大した物じゃないさ」
「お兄さん、上海の人かね。なら、これならどう?他の店を覗いてごらんよ。これと同じ物はどこも置いてないよ。疑ってるんならほんとに他を見てきてよ。嘘は言わないよ」
「いくらだ?」
「1500元。お兄さん、(突然大声から小声に変わり)お兄さんなら思い切って1300元にしとくよ」
「よく言うよ。こんなの上海じゃどこの店でも200元ってとこだ」
「馬鹿なこと言わないでよ。そんな物と一緒にしてもらっちゃ。特上のA貨だよ、これは」
「わかった。じゃ他をあたってみるさ」
「お兄さん、1000元。もう一元もまけられない」
黙って店を出ようとすると。
「お兄さん、いくらにしたら買ってくれるんだい」
で、800元・600元・500元となり、
「これのペアウオッチで女物もあるかい?」
「あるさ。値段は男物も女物も同じだよ」
「ならペアで500元でどうだ?」
「お兄さん、無茶な話だよ。これだから上海人はやってられない」
「いや、ダメなら別にここで買わなくたって、帰って同じ物を探すさ」
「じゃあ、わかった。それで手打ちにしよう」
「う~ん。やっぱ女物は止しとくよ。200元なら考えよう」
「あ~?もういいよ!お兄さんも冗談きついねえ」
「ほら、どこでも宣伝してるじゃないか、二つお買い上げの方には更に一つおまけします(買二送一)って。やっぱペアで買うからもひとつおまけしてくれるってどうだい?」
「怒るよ、お兄さん!」
私の購買意志が無いことを察して、積極的アプローチはこれにて修了。
お疲れ様でした。
大体言い値の70%引きまでは値切り交渉するが、すごい人は90%引きまで厚かましくも値切る。
但しこんな店での話。
普通の店ではムリ。一体仕入れ値はいくらなんだか・・・
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by officemei | 2005-10-09 22:08 | ■天津