PRADA(普拉达)

e0094583_151535.gifイタリアの高級ファッションブランド、プラダは12日、香港取引所で今月24日に株式を新規上場すると発表した。市場からの資金調達額は、最大で203億香港ドル(約2100億円)に上る見通し。プラダは数年前から株式公開を検討してきたが、2008年のリーマン・ショック後の市況悪化を理由に上場を延期してきた。今回、プラダがミラノやロンドン、ニューヨークよりも香港を上場先に選んだのは、ファッション界も含めた世界経済のアジアシフトが一段と加速していることを鮮明にした。

イタリア・ミラノに本社を置くプラダは、1913年に皮革製品店として創業され、現在は自社ブランド以外にも英国の靴メーカー、チャーチなどを傘下に置くアパレル企業。その財布やバッグは、女性たちの憧れの的だ。創業者の孫娘に当たるミウッチャ・プラダ氏(62)がヘッドデザイナー、その夫のパトリツィオ・ベルテリ氏が最高経営責任者(CEO)を務める。

プラダは12日、香港の記者向けにミラノと通信回線を結んで記者会見し、株式上場を発表した。

AP通信によると、ベルテリCEOは「ファッション界でも重心はアジアに移りつつある。もはや、欧州に焦点を当てていても創造的インスピレーションは得られない。香港で上場するという判断は、我々がアジア市場をどのように見ているかを端的に表している」と語り、アジア重視を強調した。

プラダ氏も「香港に上場するのは、株式公開を確実に成功させたいという経済的理由の他に、経営陣を違った文化に触れさせるのに役立つと考えたからだ。中国人女性の容姿は想像力をかき立ててくれる」と指摘した。

公募・売り出し価格のレンジは36.5~48.0香港ドル(約380~500円)。最も高い価格で決まれば、調達額(4億2330万株)は203億香港ドルにのぼり、プラダは時価総額1228億香港ドル(約1兆2700億円)の大企業となる。14日から公募を開始し、17日に価格を決定、24日が上場日となる。

公募・売り出しのうち、14%が新規発行分で、残りの86%は創業家が持つ株式を放出する。これに伴い、プラダ家が保有する持ち株比率は94.9%から82.5%に低下するという。

今回手にする資金を元に、プラダは2014年までに80の直営店を世界中に新設する予定で、そのうち20~25店をアジア(中国に10~12店)でオープンさせる。

香港株式市場は今年に入って一段と活況を呈し、特に高級ブランドの間では上場ブームの感すらある。プラダの他にも、米国の世界最大手の旅行カバンブランド、サムソナイトが16日に上場。米国のコーチ、英国のジミー・チュウ、イタリアのサルバトーレ・フェラガモなども香港での上場を計画している。いずれも中国での知名度向上と事業展開の加速が狙いだ。(2011.6.14 )
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by officemei | 2011-06-15 03:30 | ■港澳