■台湾行

台湾に行く当日はいつも午前3時頃に目が覚める。
7時に家を出れば十分間に合うのに、まるで小学生の遠足気分だ。
潜在意識の中で何かしら高揚するものがあるらしい。
学生時代、初めての海外経験が台湾だった。
もう30年余り前のことだ。
当時、小田実の影響を受けて、「行けば何とかなる」といった単純思考で訪れた。
中国語専攻の学生だったので、語学研修が大前提ではあったが、台湾に行って何をするかも決めずに、まあなんとかなるさ、といった本当に軽い乗りだった。

当時、中国は文革末期の極左時代で、国交回復後間もない頃とはいえ、一般人が自由に渡航できる状況にはなかった。
台湾は国連を脱退したが、その存在を示すためにも「自由中国」を内外に鼓吹し、張り詰めた空気が漲っていた。

1974年の数ヶ月、私は台北の葉さん宅に居候(ホームステイと言うよりも居候のほうがぴったりする)することとなった。
以来今日に至るまで、葉さん一家とはずっと関係を保っている。
当時、台湾師範大学国語教学中心に通い、古亭国小の聴講を受けたが、何よりも得がたい経験は一般家庭に居候したことだ。
数ヶ月とはいえ、語学力の向上には大いに役立った。
加えて台湾人の情を体感したのが、今以って私の心を熱くするところだろうか。
当時、私は台北で偶然にも葉さんと知り合い、居候した(食費も家賃もなにもかも受け取ってくれず、家族のように遇してくれた)。
そのような嘗てのあれこれが脳裏に渦巻き、私にとって台湾は、情緒的に「第二の故郷」といった位置付けにある。
だから毎度台湾行きの当日早朝は、高揚して熟睡できず今朝のような始末になってしまう。
では、そろそろ出かける準備に取り掛かろう。

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by officemei | 2005-11-04 06:05 | ■台灣