■万里の長城でしょんべんすれば

念舊, 但不活在過去・・・昨日種種, 造就今日的成熟・・・

1976年元旦の思い出
1976年1月1日未明に北京建国門外を出発。
初日の出を長城で拝む、というアイデアを実行するため、全身防寒着の着膨れ状態で、防寒帽にマスク、厚手の手袋をして、香港から取り寄せた50ccのカブに乗り八達嶺の長城を目指した。


震えが止まらなかった。
途中、凍てた道路で何度もスリップし、死ぬ思いで長城を目指した。当時は街路灯すら稀で、対向車も無く、暗闇をひたすら走り続けた。何時間かかっただろうか、居庸関を過ぎ、ついに八達嶺に辿りついた。
e0094583_21304233.jpg

達成感よりも、寒さと眠気と疲労感で、一刻も早く帰り、暖房の効いた自宅のベッドで横になりたかった。残念ながら、元旦の初日の出は生憎の曇天で拝むことは叶わなかったが、寒風吹き荒ぶ長城の景観は、こんな真冬の早朝に来ない限り味わえない凄みを帯びていた。

人っ子一人いない長城で、私はふと思い立ち「立小便」を試みた。「万里の長城でしょんべんすれば、ゴビの砂漠に虹が出る」そんな文句が脳裏をかすめ、これも話のタネ、と思ってやってみた結果、放尿と同時にアゲインストの寒風に自分のおしっこが全て防寒着に降りそそいだ。と同時に尿道に痛みを覚え、間もなく濡れた防寒着は薄く凍っていった。
e0094583_21302658.jpg

あれから既に30余年が経過した。
当時20代の青年も、今やふと過去の記憶が甦るおっさんになってしまった。
そんな記憶の断片を折々に綴っておきたい。


[PR]
by officemei | 2007-07-15 21:58 | ■北京