■一人っ子政策世代

e0094583_13361953.gif一人っ子政策が始まって30年近くになった。その第一世代は今や中国社会で中堅を担うポジションになりつつある。
彼らがそう遠くない時期に社会の主流となってくれば、さてどのような変化が現れるのか。解答の一例がちょうど昨日(2005/11/27)のサーチナ・中国情報局に掲載されていたので引用させていただく。

サーチナ・中国情報局 http://searchina.ne.jp/

生活の質を重視:一人っ子政策世代が消費の主役に

BNPパリバの中国研究部が発表した報告によれば、中国の消費構造は大きな変革を迎えようとしており、今後、第三の消費ピークに突入するという。こうした状況の変化は、一人っ子政策で1970年代末に生まれた子どもたちが、消費の主力になり、この世代が、蓄財よりも消費に向かいやすい傾向があるためとしている。中国新聞社が伝えた。
BNPパリバでは、中国の消費者は従来、貯蓄率が高く、消費を低く抑えようとする傾向が濃厚だったが、一人っ子政策世代の消費能力向上に伴い、こうした状況が変化するという。今後3年間、中国の小売成長は年間13-14%の成長を維持することになるとしている。
中国の社会消費財小売総額は、01年には前年比10.1%増、02年には8.8%増、03年には9.1%増、04年には13.3%増となっていた。05年も13%前後の成長が見込まれている。
中国の一人っ子政策は1977年から始まっており、そこから生まれた子どもたちは、05年までに30歳前後に達している。この世代は、改革開放で最も恩恵を受けた時代に成長しており、特に大都市などを中心として、貧困状況は経験していない。彼らの親の世代と違い、総じて貯蓄に熱心ではなく、消費に積極的だという性格があるという。いわゆるその月の収入をその月に使い切ってしまう「月光族」(使い切ってしまうことを中国語で「光」という)がそれを象徴しているという。
生活に困るという状況を知らない彼らは、生活における質、特に個性的であることやブランドを重視、これらの特徴を備えた消費層が今後15年、中国の消費における中心となる。
このレポートでは、1981年以前に生まれた一人っ子政策世代はすでに9000万人を超え、現在25-30歳、これが第一世代を形成。82-98年に生まれた子どもは約3.2億人、この一人っ子政策第二世代の子どもたちは、第一世代よりもさらに成長環境がよかったと指摘。この第二世代も08年ぐらいになれば、徐々に主力消費層の仲間入りを果たすことになる。それ以降、中国の個人消費のポテンシャルはますます顕在化されることになると結論付ける。これが消費の第三のピークというわけだ。
このレポートでは、中国における消費の第一ピークは生活必需品を満足させた84-89年まで、第二のピークはファッションや自転車、一部の家電などのニーズをクリアした92-97年までとしている。第三のピークは、「質」が一つのキーワードとなって、ブランド、流行、食品の安全や衛生などのニーズが高まると見ている。また、不動産や自動車が最も注目される消費財となると予想している。
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