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■ 消費増税(增收消费税)

日本が民主国家である証拠の1つは、高級店か否かに関係なく、レストランの質が驚異的に高いことだ。
日本にはミシュランの星を獲得した高級店が多数ある。だが一部の店が世界最高の味を提供していること以上に素晴らしいのは、所持金わずか700円であってもおいしいランチにありつけること。素材の新鮮さや選択肢の多さからサービスのレベルまで、どれを取っても日本は突出している。世界中の先進国を見渡しても、これほど手頃な価格で、これほど贅沢な食生活を送れる国はないだろう。
日本是民主国家,具体体现在无论饭店级别如何,餐厅的品质都惊人地高。
日本有许多已获得米其林三星的高级饭店。但其中一些饭店除了能提供世界最棒的美食之外,更是价廉物美,仅消费700日元,也能享用地道美食。其食材之新鲜、菜品之丰盛、服务之舒适,这每一点,日本都做得出类拔萃。纵观全世界,再没有哪个先进国家,人们是以如此合理的价格,享用如此奢华的美味佳肴了吧。


東京・銀座のフレンチの名店エスキスのシェフ、リオネル・ベカは私にこう言った。「日本ほど、まずい食事に出合う可能性が低い国はない」。総務省によれば、日本国内には約67万店の飲食店があり、440万人が働いている。おかげで日本の食文化は活気にあふれており、ユネスコの世界遺産(無形文化遺産)登録を目指す動きさえある。
位于东京银座的法国料理名店ESqUISSE的主厨Lionel Beccat对我说:“没有像日本这样,遭遇难吃菜肴的几率极低的国家了。”
据总务省报告指出,日本国内约有67万家饮食店,从业人员多达440万人。因此日本的饮食文化一直勃勃生机,总务省甚至开始着眼于申请联合国教科文组织的世界遗产(非物质文化遗产)了。


もっとも、レストランは飲食業界(ひいては日本社会)の氷山の一角にすぎない。飲食業界はレストランだけでなく農家や漁師などの生産者からトラック運転手、デザイナー、職人、グルメ評論家まで無数の人々がクモの巣のようにつながり合うネットワークとなり、人々に仕事を提供している。
このネットワークの中で、とりわけ印象的なのが製氷業者の存在だ。東京では虎ノ門や新宿といった都心エリアにもいまだに製氷業者が生き残っている。飲食店に氷を納品する作業がどれほど細心の注意を要するか、利益を確保するために人件費や電気代をどれほど低く抑えなくてはならないかを想像すれば、彼らの仕事がいかに不安定で、いかに素晴らしいか分かるだろう。こうしたネットワークが今も生き残っている理由の1つは、外食産業への課税が最小限に抑えられている点にあると思う。日本では、800円のラーメンを頼んだ場合、客が支払う消費税はわずか40円だ。
餐厅原本不过只是饮食界(乃至日本社会)的冰山一角。饮食界成了一张蜘蛛网状的网络,不仅由餐厅,还有农民、渔民等生产者,更有卡车司机、设计师、工匠、美食评论员等各行各业的人织成,这张网给大家创造了工作机会。在这张大网里,最让人印象深刻的便是制冰业者。在东京的虎门、新宿等城市中心地带,至今还存在制冰业者。想象一下他们需要在工作中多么仔细,才能把冰块供应给饮食店,又是需要多么辛苦地控制人事费和电费,才能确保收益,就能明白他们的工作是多么不稳定,又是多么伟大了。
这张大网至今仍未破损,我认为原因之一在于对外食产业所征税率被控制在最小范围内的缘故。在日本,譬如点一碗800日元的拉面,顾客需支付的消费税仅为40日元。


■フランス人が外食をしない理由
この点で日本の対極に位置するのがフランスだ。フランスはグルメの国として知られているが、多くの旅行者のイメージとは裏腹に「レストランの国」とは言い難い。
フランス国内の飲食店数は20万軒以下で、レストランでの外食は贅沢な行為と見なされている。建設現場の作業員がそろってレストランで昼食を取る光景など考えられない。漁師が港のレストランで魚のフライや刺し身を堪能する姿も、まず見られないだろう。私の父は貧しいわけではなかったが、家族を外食に連れ出すのは年に5、6回、誰かの誕生日のときだけだった。フランスの外食事情が日本と大きく異なる最大の要因は、レストランで客が支払う付加価値税(消費税)が長年、19・6%という高水準だったことだ。09年に5・5%に引き下げられた(現在は7%)ものの、フランスでレストラン文化が花開くことはなく、外食は相変わらずカネの掛かる行為だと思われている。
■法国人不外食的原因
在外食文化上,法国与日本正处于两个极端。众所周知,法国是美食天堂,但与众多游客的印象截然不同的是,法国不算是“餐厅天堂”。法国国内的饮食店数量不足20万家,而在餐厅吃饭则被视作是奢侈的行为。你简直想象不出建筑工地的工人们鱼贯地走入餐厅享用午饭的场景,更见不到渔民在港口的餐厅品尝炸鱼块或生鱼片。我的父亲虽说不是很穷,但一年下来,全家人外食的次数也就五六次,仅仅因为那天是某人的生日。法国的外食状况与日本大相径庭的最主要的原因在于,客人在餐厅所支付的附加税(消费税),常年保持在19.6%的高比率上。2009年曾下调至5.5%(现在为7%),但还是没有振兴法国的餐厅文化,人们依旧认为外食无异于是撒钱行为。


日本政府が進めようとしている消費税率の引き上げは、日本が誇る食文化に深刻な打撃を与えるだろう。漁師から店の客まで多くの人々がつながる飲食業界ネットワークは非常にもろい。ラーメン1杯に掛かる消費税が40円から80円に値上がりしたら、すべての労働者とすべての客に重い負担がのしかかる。彼らは既に高い電気料金やガソリン代の負担に耐えているというのに。
そうなれば、最終的に生き残るのは高級レストランだけだろう。外食コストが上がれば、レストランは贅沢な存在に変わってしまう。日本の食文化を世界遺産に認定してほしいと願うなら、消費増税の悪夢から外食業界を守るべきだ。(News Week 5月21日号掲載コラム;日本の外食文化を消費増税が壊す Regis Arnaud)
日本政府正欲推行提高消费税率一事,这会对日本引以为傲的饮食文化会带来沉重打击吧。上至渔民下至顾客,网罗众人的饮食界大网是非常脆弱的。倘若购买一碗拉面所需的消费税从40日元涨至80日元,等于是给所有劳动者和顾客身上增添了沉重负担。明明他们身上业已承担着高价电费或燃气费了。
如此一来,最终只有高级餐厅能够侥幸存活了吧。外食成本提高了,餐厅就会变成奢侈品。日本要是希望饮食文化申遗成功,那就应该保护外食业免遭增收消费税的噩梦侵扰。。(News Week 刊登于5月21日 Regis Arnaud 增收消费税将破坏日本的外食文化)