■ IT集散地台湾地位动摇

日文中訳です。

パソコンの落日 揺らぐ「IT集積地」台湾の存在感;
PC市场日渐衰败 IT集散地台湾地位动摇

パソコン市場の急激な縮小を受けて、台湾のIT(情報技術)業界が苦悩している。世界のIT産業の一大集積地に発展したのは、パソコンが最大のけん引役だったからだ。主役がスマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)に切り替わることで需要が減るサービスも多い。台湾は従来のような存在感を保てるのか。
PC市场的急剧萎缩让台湾IT界苦恼不已。因为台湾之所以能成为世界IT产业一大集散地,个人电脑在其中发挥了巨大的作用。 智能手机和平板电脑的上位,使得市场对个人电脑需求量的减少,这样一来,台湾还能保持一直以来的地位吗?

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■出荷台数激減に青ざめる関係者
宏碁(エイサー)のパソコン出荷台数は前年同期比32.6%減の623万台、華碩電脳(エイスース)は同21.1%減の459万台――。米調査会社のIDCが10日に発表した2013年4~6月期のパソコン出荷台数のデータが、台湾のパソコン業界関係者を青ざめさせた。
■个人电脑产量剧减导致利益受损的相关企业
宏基的PC产量与去年同期相比减少了32.6%,即623万台。华硕则比去年同期减少了21.1%,即459万台。美国调查公司IDC于10日公布了2013年4月至6月的PC产量数据,台湾的PC产业相关者均遭受其负面影响。


エイサーはパソコンで世界シェア4位、エイスースは同5位。上位メーカーの中国レノボ・グループ、米ヒューレット・パッカード(HP)、米デルの3社は、出荷台数の前年同期比の減少幅が1.4~7.7%にとどまっている。それに比べると台湾勢の不振ぶりは際立つ。
宏基的PC所占市场份额在全球排名第四,华硕排名第五,而排名前三的中国联想、美国惠普以及戴尔的PC产量相比去年同期减少幅度大约在1.4%~7.7%之间。相比较而言,台湾的PC市场形势非常的严峻。

台湾勢の主力商品は個人向けのノート型パソコン。タブレットとの競合が最も激しい分野で、需要減少の波が直撃した形だ。上位3社は需要の変動が比較的少ない法人向け出荷が台湾勢よりも多いことが奏功した。
台湾的PC市场主打产品是面向个人使用的的手提电脑,由于它与平板电脑竞争最为激烈,所以首当其冲,需求量受到了很大的影响。而排名前三的公司主要是生产面向企业使用的PC,所以需求量变动较小,比起台湾的两家公司,尚能完成大部分销售目标。

だが市場全体では4~6月期で11.4%減の7563万台と大幅なマイナス。このため、世界のノート型パソコンの受託生産の9割を握るとされる台湾のEMS(電子機器の受託製造サービス)会社の受注も不振を極めている。
但是,全球PC市场在第二个季度缩水了11.4%,产量减少了7563台。受其影响,承接9成世界笔记本电脑生产的台湾EMS(专业电子代工服务)公司也陷入危机。

台湾では1980年代に当局の主導で、パソコン関連業界が発展。エイサーや半導体受託生産の台湾積体電路製造(TSMC)などが成長した。90年代以降はノート型パソコンを中国大陸で大量に組み立てる広達電脳(クァンタ)などEMS会社が急成長し、世界のパソコンのサプライチェーン(供給網)で台湾企業は欠かせない存在となった。
台湾在上世纪八十年代,在当时政府的主导下,PC相关产业开始得到发展。宏基和承包半导体生产服务的台积公司等也借此机会成长起来。九十年代以后在中国大陆大量组装手提式电脑的宏达公司等EMS公司也如雨后春笋般出现并得到迅速发展。在世界PC供应链中,台湾企业已成为不可或缺的一部分。

特に台湾のEMSは米半導体大手のインテルや各種の部品メーカーと強固な関係を構築。2000年代半ば以降は顧客のパソコンメーカーからでなくインテルなどから直接、パソコン開発に必要な半導体の技術情報などを仕入れるようになった。この情報を活用し、従来はパソコン各社が手掛けていた設計やデザインなどの企画業務までを代行し、発言力を高めてきた。
特别是台湾的EMS公司与美国半导体巨头因特尔以及各种零部件生产商形成了坚固的关系。2005年以后,这些EMS公司开始越过PC制造商,直接从因特尔公司引进PC开发必要的半导体技术信息。通过灵活运用这些技术信息,开始代行原来由PC公司自己着手的电脑设计等开发业务,在业界也逐渐提高了影响力。

だがパソコン市場はタブレットとの競合が生じたことで12年から縮小期に突入。IDCはタブレットの出荷台数が13年にノート型パソコンを逆転、15年にはデスクトップ型を含めたパソコン全体も上回ると予想する。台湾のIT各社もスマホやタブレットへの需要シフトを急いでいるが、TSMCなど一部を除いてパソコン不況の影響は大きい。
然而由于平板电脑的出现带来的激烈竞争,使得PC市场从2012年开始急剧萎缩。IDC预计,平板电脑的产量会在2013年超过笔记本电脑产量,在2015年超过包括台式电脑的PC整体产量。尽管台湾的IT界已经加紧跟进智能手机和平板电脑必要软件的开发,但是除去一部分像台积这样的公司,台湾PC市场仍然大面积出现萧条状态。

特に厳しいのがノート型パソコンの受託生産が主力のEMSだ。パソコンの穴を埋めようとタブレットの受注を増やしているが、パソコンに比べて単価が安いのが難点。EMS大手の仁宝電脳工業(コンパル)の陳瑞聡総経理は「タブレット4台でノート型パソコン1台分の売上高にしかならない」と頭を抱える。スマホも最大手の韓国サムスン電子などは自社生産が基本で、受託生産需要はパソコンほど多くない。
其中形势最严峻的要数笔记本电脑委托生产的主力EMS。尽管为了填补PC市场的缺口,EMS公司增加了平板电脑的订单,但是平板电脑单价低也成为难题。EMS的巨头仁宝电脑的总经理陈瑞聪苦恼地说道,“4台平板电脑的销售额才能抵得上一台PC电脑的销售额。”智能手机的情况也并不乐观,巨头韩国三星电子基本上都是自产的,对于委托生产的需要并不如PC多。

さらにタブレットは内部の構造が簡易なため、設計やデザイン業務のニーズが大幅に縮小する。EMSがパソコンで磨いてきた企画力などのサービスが要らなくなり、単なる「組み立て屋」になるリスクをはらむ。IT端末の栄枯盛衰は世の常だが、台湾のIT業界を約30年けん引してきたパソコンの衰退の余波は大きい。
而且,由于平板电脑内部构造比较简单,因此对产品计划、设计的需要大幅减少。这样一来,EMS公司擅长的PC开发管理等服务变得可有可无,转型为单纯组装公司的风险增加。尽管IT终端的盛衰是世间常态,但是引领台湾IT界30年向前发展的PC市场的衰退,必定会产生大范围的负面影响。

台湾の財政部(財政省)によると、台湾の1~6月期の輸出額は前年同期比2.4%増の1505億ドル(約14兆9600億円)。パソコン関連部品の出荷減などが響き、当初の期待を下回った。台湾企業の強みは受託生産に代表される細かな顧客ニーズの発掘。しかしながら「ポスト・パソコン時代」にもそうした実力を発揮できるのか。試行錯誤は当面続きそうだ。
据台湾财政部的数据显示,台湾前两个季度的出口额与去年同期相比增加了2.4%,约1505亿美元。由于PC相关零部件的出口量的减少,使得预期总出口额未能实现。台企的强项是发掘代表委托生产的顾客的细微需求。然而在当下“后PC时代”,这种实力还能够得到发挥吗?现在这样的摸索尝试好像仍然在继续。(原文来源:日経産業新聞)
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by officemei | 2013-07-31 01:18 | ■台灣