■ 大学の競争力

日文中訳;
高等教育のグローバル競争が激しくなっている。留学生を受け入れたり、大学の分校を海外に設けたり、講義をネット配信したりすることで、世界の人材を囲い込もうという動きだ。
当今高等教育的全球竞争正在日益激化。各国纷纷采取措施,通过招揽留学生源、在海外设立大学分校、网络授课等方式积极网罗世界各地的人才。

狙いは大学をはじめとする高等教育機関の経営の安定、さらには外貨の獲得や雇用の創出だ。いわば「輸出産業」として教育を位置づけ、その顧客である学生をひき付ける力を競い合っている。
这种竞争的目标就是实现包括大学在内的高等教育机构的平稳运营,并在此基础上获取外汇收入、创造就业机会。这也就是所谓的将教育打造为“出口产业”,力争强化针对学生客户群体的吸引力。

官民挙げた取り組みで成果をあげてきた代表的な国は、オーストラリアだろう。昨年秋に発表された報告書によれば、2009年に受け入れた留学生は100以上の国から50万人超に達した。
通过官方和民间的合作而达成显著成效的代表性教育产业国非澳大利亚莫属。去年秋天发表的报告显示,2009年接收留学生的100多个国家之中,澳大利亚的外国留学生总数超过了50万人。

留学生の学費や生活費など、直接・間接に稼いだ外貨収入はおよそ173億豪ドル(約1兆5000億円)。同年の輸出総額の8%を占め、鉄鉱石、銅、金に次ぐ4位の「輸出品目」だった。
这些留学生的学费和生活费等费用,通过直接或间接方式为澳大利亚带来了大约173亿澳元(约974亿人民币)的外汇收入。这一数字占当年出口总额的8%,成为排在铁矿石、铜、黄金之后第四位的“出口品种”。

豪州政府が教育を輸出産業と位置づけたのは1980年代。留学生を消費者として保護する仕組みや、信頼できる情報を提供する仕組みなどを整えてきた。
澳洲政府在二十世纪八十年代将教育产业定位为出口产业,制定了一系列措施将留学生作为消费者来保护并且为其提供可靠的信息。

英国では1999年、当時のブレア首相が戦略産業として教育を振興する方針を打ち出した。ニュージーランドも英語を母国語とする強みを生かし先行してきた。
英国则是在1999年由当时的首相布莱尔提出将教育作为战略产业加以振兴的方针。同时期新西兰也提出借助英语为母语的优势抢占先机的政策。

英語圏の外でも動きは広がっている。フィンランド政府は2009年に、輸出産業としての教育の振興に乗り出した。「ノキアに続く成長のエンジンに」と関係者は意気込んでいる。
非英语为母语的国家也在广泛采取行动。芬兰政府在2009年底推出将教育作为出口产业振兴的政策。当时的芬兰教育产业气势如虹,以”诺基亚持续成长的动力“自居。

日本政府は1983年、年間10万人の留学生受け入れを目標に掲げ、2003年に達成した。その実績を踏まえ2020年をメドに30万人を受け入れる計画を進めている。ただ、政府も大学も輸出産業と位置づける意識はなお薄い。
日本政府在1983年提出每年招收留学生10万人的目标并于2003年最终完成。在这一成绩的基础上,政府又进一步提出2020年当年招收30万人的目标。然而,不管是政府还是大学,把教育作为出口产业的意识仍然还很淡薄。

産業の側面だけで教育を考えてはならないのは当然だが、産業としてとらえる視点が役に立つのは確かだ。豪州では留学生向け教育サービスの質を確保するための評価機関を、政府が関与して設けている。品質管理も格付けも産業界ではおなじみだが、こうした取り組みは日本では弱い。
虽然我们不能仅仅将教育作为一种产业来考量,但是将教育作为产业来密切关注的做法的确是有益的。在澳大利亚,政府参与设立了评估机构,专门致力于保障面向留学生的教育服务的品质。虽然在产业界日本也有质量管理和等级评定的实践,但是在教育产业方面日本则很薄弱。

輸出産業として考えると英語圏の国々が有利なのは否定できない。英語による授業でグローバル競争に打って出ようとしている日本の大学もある。一方で日本語を学ぶ海外の若者が増えているのも事実だ。しっかりした日本語教育を提供することで日本語による授業も競争力を高められるはずだ。多彩な取り組みがあっていい。
英语圈的国家在把教育打造为出口产业方面毋庸置疑具有优势。当然也有一些日本大学用英语来授课以增强其国家竞争力。另一方面,学习日语的国外年轻人也在增加。以日语授课的方式提供完备的日语教育也是提高教育竞争力的手段之一。总之要采用多样化的对策。

留学生の送り出し大国である中国は近年、受け入れ国としても台頭している。原動力の一つは、共産党政権が世界各地に展開している中国語学校「孔子学院」だ。一党独裁体制ならではの独特の仕組みではあるが、語学教育の役割を考えるうえで参考になろう。
作为留学生输出大国的中国,近年来也开始作为留学生接收国而崭露头角。取得这种成就的原因之一就是中共政权在世界各地开设的汉语学校”孔子学院“。尽管这是一党独裁体制下的特别政策,其在语言教育方面的作用也是很值得我们参考的。

そもそも英語圏でも、海外の学生が大学の授業を受けるには高い水準の英語力が必須で、政府も大学も民間の語学学校の活用に熱心だ。日本語学校という民間活力をどう生かすのか、政府と大学は問われている。
话说回来,即使在英语圈国家,在大学学习的留学生也需要具备很高的英语水平。不管是政府还是大学,都在积极与民间的语言学校合作。如何活用日语学校这股活跃的民间力量,是摆在我们的政府和大学面前的问题。

ここにきて世界規模の競争を一段と激しくしているのが、情報技術(IT)の広がりだ。大学の講義をネット経由で世界に発信する「公開オンライン講座」が急拡大し、大学の国際的な知名度を高め留学生を集めるのに不可欠の手段となりつつある。
当今世界信息技术的传播使得世界范围内教育竞争日益激化。将大学课程通过网络方式向世界传播的”公开网络讲座“项目正在迅速发展并已经成为提高大学国际知名度,招揽留学生不可或缺的手段。

先行する米国では、スタンフォード大やハーバード大などが専門の配信サービス会社を設け、他の有力大学も巻き込んで500以上の講座を提供している。開始から2年足らずで世界の受講者は600万人に膨らんだ。
在这一领域走在前面的是美国,斯坦福大学和哈佛大学都设立了专业的放送服务公司,并且与其他有实力的大学合作提供超过500门课程。项目开始不到两年全世界的听众就达到了六百万人。

膨大な受講者の成績などを「ビッグデータ」として活用し、企業に学生を紹介する動きも広がる。英国では米国に対抗しようとする産学官の連携が動き出した。日本の出遅れは明らかだ。いまのところネット配信の計画は東大と京大の計3講座にとどまる。
与此同时,灵活运用这一庞大听众群所带来的学业成绩等”大规模信息“,为企业提供学生人才的做法也被推广开来。在英国,为了应对来自美国的竞争,企业界、学校和官方开始相互合作。日本在这方面已是步人后尘。如今日本网络授课的计划仅有东京大学和京都大学共计3门课程。

留学生の受け入れは、将来の成長を支える人材を引き寄せ、同時にソフトパワーの面で国際的な影響力を高めようとする、戦略事業だ。自らの社会の多様性を育もうとする取り組みでもある。
留学生的引入关系到我们是否能够吸引支撑未来成长的人才,同时也关系到从软实力角度提高国家的国际影响力,这是一项关系重大国家战略的事业。同时,这也有利于培养我们自身社会的多样性。

競争力の中核を担う教育の質の向上に加え、海外の若者たちが日本に行きたいと思うような魅力的な社会づくりも問われる。(「輸出産業」として大学に競争力を 2013/8/18付 日本経済新聞)
如何强化作为核心竞争力的教育品质,如何打造出一个吸引海外年轻人来日本受教育的充满魅力的社会,这是摆在我们面前的一个艰巨问题。(增强大学竞争力打造出口产业)
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by officemei | 2013-09-04 10:24 | ■中国語