■冰點

e0094583_1894436.gif中国「氷点週刊」が復刊 処分前の評論を全面否定
 中国当局から1月に停刊処分を受けた中国紙、中国青年報の付属週刊紙「氷点週刊」が1日、復刊した。中国の歴史問題に関する評論が原因で停刊となったが、復刊した紙面では処分前の評論を全面的に否定する論文を大きく掲載した。



 当局の規制を受けながらもリベラル志向の報道を目指してきた同紙の方針は事実上、打ち消され、当局の厳しい指導下で復刊が認められた格好となった。
 今回の論文は「反帝国主義と反封建主義は近代中国史のテーマ」と題し、政府系研究機関、中国社会科学院の研究員が執筆。問題となった評論について「マルクス主義に基づき結論づけた中国近代史を否定し、青少年を著しく誤った方向に導いた」などと徹底して批判している。
 氷点週刊は1月、中国で「反帝国主義の愛国運動」と評価されている19世紀末の義和団事件について、残虐な行為があったなどと指摘した学者の評論を掲載。この直後、当局は同紙を停刊処分にするとともに編集長と副編集長を更迭、言論規制問題として内外から批判を浴びていた。(共同)

中国紙「氷点週刊」1カ月ぶり復刊 言論統制強化の前兆
≪党主導の歴史観論文掲載≫
中国のメディアを統括、管理する共産党中央宣伝部から停刊処分を受けていた中国青年報の付属紙「氷点週刊」が1日、1カ月余ぶりに復刊した。同紙は宣伝部の要求に従い、停刊処分の理由となった歴史論文を全面批判、党の正統的歴史観に基づいた教育の重要性を強調した研究者の論文を一面全面に掲載した。「氷点」の独自色が消え、当局の指導下で復刊が認められたことが一目瞭然(りょうぜん)の紙面となった。
 「氷点」は、中国の歴史教科書を批判した中山大学の袁偉時教授の歴史論文「現代化と歴史教科書」を1月11日付紙面で掲載するなどした。これに対し宣伝部は「中国人民の100年にわたる反侵略闘争を否定した」などとして停刊処分にした。李大同編集長と盧躍剛副編集長も2月中旬に更迭処分を受けた。
 復刊した紙面に掲載されたのは、政府系研究機関、中国社会科学院近代史研究所の張海鵬研究員の「反帝国主義、反封建主義は近代中国歴史の主題」と題した論文。袁教授の論文について「建国以来、マルクス主義をもって中国近代史を指導してきたわが国の学術界が得た基本的結論を否定、青少年を著しく誤った方向に導いた」と指摘したうえで、争点となった義和団事件に関しては、「中国人民が帝国主義侵略に反抗した原始的形態だ」とし、義和団事件の排外主義を批判した袁教授の論文に反駁した。

≪民主化要求に警戒感≫
 【北京=伊藤正】1月下旬に停刊処分を受けた中国青年報の付属紙「氷点週刊」の復刊は、処分に反抗した李大同・前編集長や李氏を声援した広範な知識人らの「勝利」を意味せず、中国共産党がメディア統制をさらに強める前兆とみられている。今回の停刊事件の背景には、社会各層に広がる民主化、自由化要求への胡錦濤政権の危機感があるからだ。
 同紙停刊の原因になった中山大学・袁偉時教授の論文は、清朝末期の義和団事件などについて歴史教科書が、愛国主義を指導思想にして「中国人の野蛮な行為も道理がある」とし、排外主義を肯定している点などを批判。客観的かつ理性的な歴史の再評価が現代化に不可欠と主張していた。 
 党中央宣伝部は論文を「史実を歪曲(わいきょく)、人民の感情を傷つけた」などと非難して停刊処分にしたが、知識人らの反発を買った。その後、宣伝部は編集長らの更迭などを条件に復刊を認めたものの、その条件は、党の強硬姿勢を示していた。
 復刊号への袁論文批判文掲載は、条件の1つだった。中国社会科学院の張海鵬研究員執筆の論文は、中国近代史は、中国人民の反帝国主義・反封建主義の闘いが「主題」であり、袁教授が、西側侵略者に対する抵抗運動の中で生じた一部の行き過ぎをあげつらうのは誤りと指摘した。
 張研究員の主張は、毛沢東時代以来の革命的唯物史観に立った歴史認識だが、それを「狼の乳」との表現で批判した袁教授への反論は、党の意思を受けたものといえる。
 香港紙「明報」によると、北京で2月26日開かれた会合で、3人の政府系学者が袁教授らの近代史観を「奴隷化こじつけ史学」と呼び、袁教授が義和団の暴力行為を「反文明、反人類」とする一方で、外国人の横暴に触れていないなどと攻撃したという。
 こうした中国近代史をめぐる論争は近年、しばしば起こってきたが、今回の問題は歴史論争というより、党の介入により政治論争の色彩が濃厚になった。宣伝部の言論弾圧に反対した知識人の大半は、民主化、自由化を求める世論を代表していたためだ。
 胡錦濤政権は、国内における一党独裁への反対機運の高まりに加え、グルジア、ウクライナなど旧ソ連圏で続いた民主革命の波が及ぶのを極度に警戒、近年、メディア統制だけでなく、インターネットの規制も強化してきた。
 「氷点週刊」の停刊問題は、同紙の過去の調査報道や企画記事に対する見せしめであると同時に、従来の革命史観批判が一党独裁のタブーに触れたことによる。このため、党宣伝部は今後、メディア統制だけでなく、歴史研究への監視も強めるとみる知識人が多い。党への民主化圧力が増す中で、表現の世界では冬の時代が続く見通しだ。
【2006/03/02 東京朝刊から】

以下中国語

北京報導停刊一個多月的「中國青年報」每周專版「冰點」昨日復刊。在「冰點」新編輯群中,主編由祖籍福建金門的中青報常務副總編輯陳小川兼任,副主編由老「冰點」人杜湧濤擔任。

復刊後的「冰點」周刊特別在頭版刊出反駁中山大學教授袁偉時的文章,指稱這篇導致冰點被封的「現代化與歷史教科書」一文,是嚴重違背歷史真實,對歷史作出錯誤判斷,對青少年產生嚴重的誤導。

班底不變 頭版刊文批判袁偉時

「冰點」周刊整頓後重新改組,新主編陳小川,今年五十四歲,福建金門縣人,是中青報的老人,一九八七年就擔任副總編輯,是大陸知識界著名的雜文與政論家,去年底才接任中青報常務副總編一職,分管全報社的編務及週刊。而新的副主編杜湧濤與原來主編李大同、副主編盧躍剛並稱「冰點」的「三駕馬車」。該周刊的十三名編輯中,多數都留任。

昨天復刊的「冰點」周刊,在共青團中央強力主導下,果然如外界預期,在頭版刊登了批駁袁偉時的文章。這篇由中國社科院近史所研究員張海鵬所撰寫的題為「反帝反封建是近代中國歷史的主題」長文中,引經據典闡述西方侵略者沒有程序正義,同時強調唯物史觀不能動搖。

袁韋時「現代化與歷史教科書」一文所以得罪中共當局,主要是痛批中國的中學教科書以「偏執的愛國主義為指導思想」,所傳達的訊息是「洋鬼子」是侵略者,中國人怎麼做都是有理。他同時提出不同於大陸歷史教科書的觀念,對太平天國和義和團提出嚴厲批判,並說歌頌義和團的直接惡果,在文化大革命中就暴露無遺。對於袁偉時的文章,張海鵬認為,其觀點是要否定新中國成立以來,中國學術界以馬克思主義為指導研究中國近代史所取得的基本結論,「對青少年產生嚴重的誤導」。

為義和團辯解 批袁拋棄唯物史觀

張海鵬在文章中為義和團辯解說,義和團發生的長期原因,則與鴉片戰爭以來西方列強對中國的侵略有關,特別是「馬關條約」後帝國主義各國在中國掀起瓜分狂潮有關,與外國傳教士長期以來在中國傳教過程中的為非作歹有關。

文章還強調:「義和團仇視洋人、洋教、洋物,都與仇視帝國主義瓜分中國的圖謀有關。在洋兵進京前,義和團破壞鐵路,是出於與清兵作戰的需要,為反抗西摩爾聯軍乘火車進京,大規模破壞鐵路,完全是作戰手段,以此攻擊義和團摧毀現代文明,是什麼反人類、反文明,這就是西方侵略者的觀點了。」

文章最後批判說,袁偉時文章的不正確,在於完全拋棄了唯物史觀,得出了許多錯誤的觀點。文章指稱,袁偉時文章是按照自己的好惡,隨意攢出幾條史料,隨心所欲地作歷史評論,這樣的評論,脫離了史料基礎,只是個人感想。

另據「BBC」分析,復刊的冰點失去往日犀利文風。報導指出,復刊後第一期刊登的是氣候變暖,意大利文藝復興展覽等不會觸怒中共當局的題目。
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