■富山の置き薬、モンゴル遊牧民の間で広がる

e0094583_11324130.gif「越中富山の薬売り」の手法がモンゴルでも人気―。薬を定期的に家庭に配置し、使用分の代金を後で支払う富山の置き薬システムが、医薬品不足が深刻な遊牧民の国モンゴルで広がっている。

同システムに着目した日本財団(東京都)は、街から遠く離れた草原に暮らし、現金収入が年数回しかない遊牧民に安定した医療を普及しようと、2004年から同国の非政府組織(NGO)と協力して1万世帯に薬を配布。「必要な時にすぐ使える」「遊牧にも持っていける」と好評だ。
配布したのは富山の薬ではなく、胃腸薬や風邪薬など12種をまとめたモンゴルの伝統的な初期治療薬セット。使った分の代金は医師が年2回、遊牧民の住居「ゲル」を巡回して回収している。

置き薬システム定着のための研修でモンゴルから医師ら9人が来日。15日には、富山市の一般家庭を薬品メーカーの「売薬さん」とともに訪問し、代金の回収から薬の説明、薬の補充までの一連の流れを見学した。

このうちの1人のソブダー・ガンジョール医師(41)は「以前は数十キロ離れた草原に駆けつけていたが、呼び出される回数が減った。置き薬はモンゴルの生活に適している」と話した。
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by officemei | 2006-03-17 09:35 | ■日本