■アモイ

2006/03/24
廈門(アモイ)は連日雨。3月下旬だというのに気温12度、寒い。
窓外に靄った鼓浪嶼の鄭成功像が、遠くには小金門がかすかに見える。
明日は市内でマラソンの国際大会が開かれるが、雨とこの気温が続けば選手たちにはきついレースになるだろう。

このまちは「台湾」を感じさせてくれる。
福建省内は方言が多く、ちょっと離れただけで言葉が変わるが、ここ廈門は閩南語なので、台湾と同じ方言だ。
傍らで耳を欹てていると台湾にいるような錯覚を覚える。
ダウンタウン(老街)の様相も、そこから醸し出す独特のまちの匂いもやや似ている。この匂いは省都福州では感じなかった。

鼓浪嶼は逆に中国っぽさも台湾っぽさも無く、レトロモダンの風が吹いている。この小さな島は、嘗て多くの富裕層や芸術家・音楽家に愛され、中国の中でも別天地だった。
今でもその名残があって、狭くて細い、曲がりくねった小道のところどころに古い洋館がちゃんと保存されていて、一種独特な小世界を形成している。

鼓浪嶼を含めて、廈門(アモイ)はコンパクトに纏まった、いいまちだ。
今回で二度目の訪問、これから何度も訪れる予感がする。

2006/03/25
昨日、廈門(アモイ)から福清に着く。ずっと雨。
オデッセイに乗りハイウエイを走った。
道路地図を見ると海岸線の遥か向こうに台湾があり、廈門~福清の距離をそのまま約90度右へずらせば台湾台中市にとどく。もちろん視界には入ってこないが、台湾海峡を隔てた向こうに「台湾」がある、ということを実感した。

30年余り前に台北で暮らしていた頃の短波放送が突然頭をよぎった。
「廈門の33456同志、注意して聞いて下さい。こちら中国国民党です。あなたの○月○日付けの情報を確認しました。その内容に基づきある人物を派遣します。接触方法は次回の連絡で確認してください・・・」

国民党のスパイが閉塞した共産中国にそんな簡単に入ることができるのだろうか、それとも国民党が台湾に移る前から敵地に残留させた諜報員なのか、或いは単に攪乱のための電波攻撃なのか、私には実感が涌かなかった。
台湾と大陸は大きな壁で遮られていたからだ。
だが、当たり前のことなのだが、距離的には至近距離なのだ。
その「近さ」を、福建の海岸線を走り漸く実感できた。

約3時間のドライブだった。
2年前同じルートを辿ったときは、ちょうど上海でF1レースが初めて開催される時期だったが、真っ赤なフェラーリの一団が私の乗ったアコードを追い越していった。途中のドライブインで休憩中の彼らにでくわしたが、レース出場のため香港から上海まで陸路で向かっているとのことだった。レースクイーンのおねえちゃんも同乗させて、車体と同じ真っ赤なユニフォームですごくカッコよかった。今回はそんなハプニングも無く、雨降る中を休憩も取らず走り続けた。
3月下旬の福建でこんな寒さは辛い。

アモイ;
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by officemei | 2006-03-27 18:23 | ■福建