■中国各地の問題点

e0094583_1838176.gif中国米国商会は17日、「中国における米国企業」と題した白書を発表した。中国に進出している1000社以上の米国企業から、ビジネスに関する状況や問題点を聴取して作成したもので、中国各地の問題点も掲載している。中国青年報が伝えた。
北京の問題は「交通」と「環境」
北京市に対しては、交通と環境の問題が深刻だと指摘した。全市におけるセダンタイプの乗用車台数は250万台に達し、更に1日当たり1000台の割合で増加。自動車の激増により交通渋滞が常態化し、そのことが外国企業の進出意欲を削いでいるとした。
環境に関しても、自動車の増加により大気汚染が全国でも最悪の状態だと指摘した。また水資源の量に比べて1人当たりの水使用量が多過ぎ、水の枯渇に対する懸念が投資を鈍らせているとした。

「環境汚染」「人材不足」の上海
上海に関しては、これまで一貫して米国企業を最も魅了してきたビジネス都市だと評価した上で、北京と同様に環境問題が競争力を損ねていると述べた。
大気汚染はすでに労働者の健康にとって大きな脅威であり、「復旦大学の調査によると、大気汚染が原因となる疾病のため、上海市で使われる医療費は毎年80億元に達している」などと述べた。
更に、上海市には経験が豊富で管理能力が高い人材が不足していると指摘。人材確保のために内外の企業の間で「引き抜き競争」が激化。その結果、従業員の流動率は高く、絶え間ない昇給要求が発生していると結論付けた。同市の従業員流動率は2003年には10.3%で、2005年には14.6%に達した。

優秀な人材は四川から脱出する
中国で人口が最も多い四川省に関しては、人材の問題を強調した。熟練工が少なく、外国語に堪能な技術者と管理スタッフを見つけることが難しいとして、「能力のある人の多くは、沿海部の発達した地区に流出してしまう」と分析した。
また、四川省・成都(せいと)市に関しては、保護主義の色彩が強く、中小企業にとって進出しにくい土地だと指摘。また、税関の事務効率の低さも、問題だとした。天津市に関しても、成都市と同じ指摘をした。
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