■北の服務員

06/10/18
煙台から瀋陽に18:00頃到着。
北朝鮮直営のホテル「七宝山飯店」2Fにあるレストランへ。
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ここには北朝鮮のウエイトレス(服務員)がいると前回訪問の折に聞いていたので、今夜は興味本位で行ってみた。
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だだっぴろいフロアに味気ないテーブル。
紺の制服に朝鮮民主主義人民共和国旗のバッジをつけたウエイトレス。
それと同じ制服の楽団と歌手による歌謡ショー。
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料理の味はというと、さほど旨いとは感じなかった。
むしろ今日の午後、煙台の開発区にある小さな韓国料理屋で食した味のほうが勝っていた。
ただ一品、「東海反目魚」は、不思議な感触だった。
子持ちシシャモの卵を数倍大きくしたデカい卵を噛むと、きゅっ、きゅっと音がするような感触で、こいつはなかなかいけた。
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何しろ初めて北朝鮮の人間を間近に見るので、好奇心でいっぱいだった。
訛りは相当きついが、まあまあの中国語を話すので、話しかけてみた。
「どこから来たの?」
「平壌(ピョンヤン)」
「もうどれくらいこっちにいるの?」
「1年ちょっとかしら」
「ホームシックにならない?」
「ええ。でもけっこう楽しく過ごしてるから」
「中国語はどこで勉強したの?」
「平壌の大学で」
「へ~、そうなんだ。漢字もわかる?」
「ええ」
黒い制服の上司らしきおばちゃんが来て、会話が途絶えた。
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北朝鮮・・・
拉致・ミサイル・核保有。
我々のイメージは益々悪くなっている。
独裁・貧困・閉鎖・狂気・・・
どれをとっても明るい材料は見当たらない。
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ウエイトレスとはいえ海外勤務ができる彼女たちは選ばれた階級なのだろうが、瀋陽の繁栄をまのあたりにして、彼女たちは胸中どんな思いなのだろうか。
例え管理され外界との接触が殆ど出来ないとしても、彼我の圧倒的な違いを感じる筈だが。

(写真は北朝鮮の女兵士、眼光鋭くこちらを見ている)
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司馬遼太郎の「項羽と劉邦」にこんな一節がある。
「中国の政治は、人々に食わせようということが第一義になっている。
流民が大発生するのは一つの王朝のほろびるときであり、その動乱の中で流民を食わせる大首領があらわれ、食わせるという姿勢をとりつつ古い王朝を倒し、新王朝をつくる。
逆に言えば、食わせるという能力を喪失した王朝については、天が命を革めてしまう。
他の食わせる者に対してあらたな命を下すのである。」

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by officemei | 2006-10-19 02:18 | ■遼寧