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■再会

明日、東京でO先輩の還暦祝いがおこなわれる。

昭和45年に「中国語」を始めた私の前にO先輩がいた。
当時、中国は文革の真っ只中で、日中両国も国交正常化に至っておらず、そんな時代に、中国語を専攻する学生は多少変人扱いをされたものだ。

時代が大きく動いた。
日中国交正常化の機運が高まり、田中首相が訪中、国交回復が成る。
O先輩は北京に開設された日本大使館に赴任。
その後、私も後任として北京に赴任した。昭和50年の春だった。
引継ぎ期間の一ヶ月をともに過ごした。
当時のスナップ(1975北京・斉家園外交人員公寓前)
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当時のスナップ(1975北京・斉家園外交人員公寓室内)
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当時のスナップ(1975北京・大使館内)
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O先輩は帰国離任後、学究の道を目指す。
私も数年後に帰国し同じ道を目指した。

だが、私は挫折した。
以来、O先輩と「中国で再会」することはなかった。

そして30年後、我々はついに「中国で再会」を果たす(2005上海)。
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私はこの30年、紆余曲折を経たが何とか「中国語」で食っている。
O先輩は今や大学教授として活躍されており、立場も環境も場所もまったく異なったが、「同学」ということばは永遠だ。いや学兄/学弟の間柄を超えた絆で結ばれている。

さて、
私の人生を左右したO先輩が還暦を迎えた。
時の流れをかみしめつつ新たにエールを贈る。
<被遺忘的時光>

by officemei | 2007-02-16 05:41 | ■日本