■高速列車

日本の新幹線技術を導入した新型高速列車の運行が台湾と中国で始まった。
台湾高速鉄道の「700T型」はJR東海道・山陽新幹線700系「のぞみ」の改良版。
中国の「CRH2型」は東北新幹線「はやて」をベースにした。
台湾、中国版新幹線の乗り心地は・・・

e0094583_10345431.jpg台湾;運転士はフランス人
運転席に座っているのはフランス人。仏高速鉄道TGVの運転士だ。台湾人運転士1326人の養成が急ピッチで進められている。

友人の結婚式のため高雄に向かう大学院生、宋文正さん(23)は「飛行機での往復と比べても1時間余計にかかるだけ。日帰りも十分できるし、便利だ」と興奮気味だ。

e0094583_1026110.jpg台湾新幹線は2日、台北-板橋間が開通し、全線開業にこぎつけた。台北-高雄間(345キロ)を最速90分で結ぶ。最高速度は300キロ、所要時間は在来特急の3分の1。運賃は片道1460台湾ドル(約5150円)だ。

「時速245キロ」と車内電光掲示板に流れたころ、ワゴン車の車内販売が来た。ホットコーヒー40台湾ドル(約140円)、コーラ20台湾ドル、お菓子の「ポッキー」は35台湾ドル。
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車体は日本製だが、線路の分岐器(ポイント)はドイツ式、列車通信設備はフランスの無線方式と、複雑なシステムだ。そのためか、開業当初は二重発券、停車駅の通過、空調の故障などトラブルが相次いだ。


中国; 「日本の技術」触れず
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中国の新型車両は通称「子弾頭(弾丸)」。先頭車両のとがった形から名づけられた。中国は「独自ブランド」と誇るが、実際は日本企業6社が中国企業と共同で新幹線技術を導入して製造した。だが、反日感情の強さに配慮してか、中国メディアは「日本の技術」に一切触れていない。

中国人の心をつかんだのは中国にはなかった「回転する座席」だ。向きを180度変えられる座席に目を見張り、途中で座席を斜めに止めたままはしゃぐ乗客も。

e0094583_1030073.jpg車体やドア、座席、トイレも、日本人にはなじみ深い新幹線そのもの。日本では廃止された食堂車もある。

中国で走る従来の車両に比べ、内装、電気、音響、空調など「すべて国際的な標準」(中国紙)。横揺れしない快適な走行に評判は上々だ。営業運転初日の1月28日に乗った「鉄道オタク」の男性会社員、王海さん(25)は「速くて快適なら、どこの製品でも関係ない」と話す。(毎日新聞 2007年3月17日)
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