■一國兩制

香港が中国に返還されたのは1997年のこと。
この歴史的イベントの年初に家族で香港を訪れたことがあった。
息子はこの年、10歳。退屈して九龍公園でサッカーボウルを蹴って遊んでいた。
あの年から15年以上を経て、香港は様々な変化に見舞われている。
もう一度、あの瞬間を思い起こしつつ、鄧小平の「一國兩制」談話を読み返してみたい。
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鄧小平關於香港“一國兩制”的談話
(一九八四年六月二十二日、二十三日)
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中国政府が香港問題解決のためにとっている立場、方針、政策は、確固不動のものです。何度も述べたことですが、一九九七年、わが国政府が香港に対する主権行使を回復した後も、香港で現に行われている社会・経済制度は変わらず、法律は基本的に変わらず、生活様式は変わらず、香港の自由港としての地位と国際貿易・国際金融の中心地としての地位も変わりません。
香港は引き続きその他の国・地域との経済関係を維持し、発展させることができます。われわれはまた、北京は軍隊を駐屯させる以外、香港特別区政府に要員を派遣しないと何度も述べましたが、この点も変わりません。われわれが軍隊を駐屯させるのは、国の安全を守るためであって、香港の内部問題に干渉するためではありません。香港に対するわれわれの政策は、五十年間変わらないのです。われわれは言ったことを必ず守ります。

中國政府為解決香港問題所採取的立場、方針、政策是堅定不移的。我們多次講過,我國政府在一九九七年恢復行使對香港的主權後,香港現行的社會、經濟制度不變,法律基本不變,生活方式不變,香港自由港的地位和國際貿易、金融中心的地位也不變,香港可以繼續同其他國家和地區保持和發展經濟關系。我們還多次講過,北京除了派軍隊以外,不向香港特區政府派出幹部,這也是不會改變的。我們派軍隊是為了維護國家的安全,而不是去干預香港的內部事務。我們對香港的政策五十年不變,我們說這個話是算數的。

われわれの政策は、「一国二制度」を実行することです。具体的に言えば、中華人民共和国のうち、十億の人口を持つ大陸では社会主義制度を実行し、香港、台湾では資本主義制度を実行することです。ここ数年来、中国はずっと「左」の誤りを是正し、あくまで実際から出発し、実事求是の態度で各分野の活動についての政策を制定してきました。五年半たった現在、効果がすでに現れています。われわれは他でもなくこうした状況の下で、「一国二制度」の方法で香港と台湾の問題を解決することを提起したのです。

我們的政策是實行“一個國家,兩種制度”,具體說,就是在中華人民共和國內,十億人口的大陸實行社會主義制度,香港、台灣實行資本主義制度。近幾年來,中國一直在克服“左”的錯誤,堅持從實際出發,實事求是,來制定各方面工作的政策。經過五年半,現在已經見效了。正是在這種情況下,我們才提出用“一個國家,兩種制度”的辦法來解決香港和台灣問題。

「一国二制度」については、われわれが何回も述べたことであるし、全国人民代表大会もこの政策を採択しています。この政策が変わるのではと心配する向きもありますが、変わらないと断言できます。核心の問題と決定的な要因は、この政策が正しいかどうかにあります。正しくなければ変わるかもしれませんが、正しければ変わりません。さらに言えば、いま中国が進めている対外開放、対内経済活性化の政策を変えられるものがいるでしょうか。もしもこの政策を変えれば、中国の80%の人の生活水準が下がり、われわれは人心を失うでしょう。われわれの歩む道が正しければ、人民が賛成するし、政策は変わるはずがありません。

“一個國家,兩種制度”,我們已經講了很多次了,全國人民代表大會已經通過了這個政策。有人擔心這個政策會不會變,我說不會變。核心的問題,決定的因素,是這個政策對不對。如果不對,就可能變。如果是對的,就變不了。進一步說,中國現在實行對外開放、對內搞活經濟的政策,有誰改得了?如果改了,中國百分之八十的人的生活就要下降,我們就會喪失人心。我們的路走對了,人民讚成,就變不了。

われわれの香港政策が長い間変わらなくても、大陸の社会主義には影響しません。中国の主体は社会主義でなくてはなりませんが、香港、台湾のような中国国内の一部の地域で資本主義制度を実行するのを認めます。大陸でも一部の都市を開放して、ある程度外資が入ってくるのを認めていますが、これは社会主義経済の補完として社会主義の生産力の発展に役立つからです。たとえば、外資が上海へ入ってきても、もちろん上海全体が資本主義制度を実行するわけではありません。深川にしても同じことで、やはり社会主義制度です。中国の主体は社会主義制度なのです。

我們對香港的政策長期不變,影響不了大陸的社會主義。中國的主體必須是社會主義,但允許國內某些區域實行資本主義制度,比如香港、台灣。大陸開放一些城市,允許一些外資進入,這是作為社會主義經濟的補充,有利於社會主義社會生產力的發展。比如外資到上海去,當然不是整個上海都實行資本主義制度。深圳也不是,還是實行社會主義制度。中國的主體是社會主義。

「一国二制度」の構想は、われわれが中国自身の状況に基づいて打ち出したものですが、いまでは国際的にも注目される問題となっています。中国には香港、台湾問題がありますが、この問題を解決する道はどこにあるのでしょうか。社会主義が台湾をのみ込むのでしょうか、それとも台湾の宣伝する「三民主義」が大陸をのみ込むのでしょうか。どちらも相手をのみ込むことはできません。もしも平和解決ができないのなら、武力で解決するほかありませんが、これはどちらにも不利です。国家の統一を実現するのは民族の願いであり、百年で統一できなければ、千年かけても統一しなければなりません。この問題をどのように解決するか、わたしの見るところ、「一国二制度」を実行するよりほかはないと思います。世界では、多くの紛争は平和的な方式で解決するか、平和的でない方式で解決するかという問題にぶつかっています。ともかくなんらかの方法を探し出さなければならず、新しい問題は新しい方法で解決しなければなりません。香港問題が首尾よく解決されれば、それは国際上の多くの問題の解決に有益な手掛りを提供する可能性があります。世界の歴史をみても、これほど物分かりのよい政策を定めた政府があったしょうか。資本主義の歴史をみても、西側の諸国をみても、このような方法をとった国があるでしょうか。われわれが「一国二制度」の方法で香港問題を解決しようとするのは、一時的感情に駆られたのでもなければ、手管を弄するものでもなく、まったく実際から出発したものであり、香港の歴史と現状を十分に配慮したものです。

“一個國家,兩種制度”的構想是我們根據中國自己的情況提出來的,而現在已經成為國際上注意的問題了。中國有香港、台灣問題,解決這個問題的出路何在呢?是社會主義吞掉台灣,還是台灣宣揚的“三民主義”吞掉大陸?誰也不好吞掉誰。如果不能和平解決,只有用武力解決,這對各方都是不利的。實現國家統一是民族的願望,一百年不統一,一千年也要統一的。怎麼解決這個問題,我看只有實行“一個國家,兩種制度”。世界上一系列爭端都面臨著用和平方式來解決還是用非和平方式來解決的問題。總得找出個辦法來,新問題就得用新辦法來解決。香港問題的成功解決,這個事例可能為國際上許多問題的解決提供一些有益的線索。從世界歷史來看,有哪個政府制定過我們這麼開明的政策?從資本主義歷史看,從西方國家看,有哪一個國家這麼做過?我們採取“一個國家,兩種制度”的辦法解決香港問題,不是一時的感情沖動,也不是玩弄手法,完全是從實際出發的,是充分照顧到香港的歷史和現實情況的。

香港の中国人が香港を立派に管理できることを信じなければなりません。中国人には香港を立派に管理する能力がないなどと思うのは、古い植民地主義の残した思想状態です。アヘン戦争(三二)以来一世紀余りの間、外国人は中国を見くびり侮辱しました。だが、中華人民共和国が成立してから中国のイメージは変わりました。中国の今日のイメージは、清朝政府や北洋軍閥や蒋氏父子(二一)がつくったものではありません。中華人民共和国が小国のイメージを変えたのです。どのような服を着、どのような立場に立っていようと、中国人である限り少なくとも中華民族としての誇りは持っているはずです。香港の人もこうした民族的誇りを持っています。香港の人は香港を立派に管理できるのであり、その自信がなくてはなりません。香港のこれまでの繁栄は、主として中国人を主体とする香港人がつくり出したものす。中国人の頭脳は外国人に引けをとりません。中国人は低能ではありません。外国人でなければ立派にやれないなどと思い込んではなりません。われわれ中国人は自分で立派にやれるという確信を持たなければならないのです。香港人は自信がないなどというのは、香港の人の本当の考えではないのです。いま、中英会談の内容がまだ公布されていないので、香港の多くの人は中央政府の政策を知らないのです。いったん本当に知ったならば、完全に自信を持つことができるのです。われわれが香港問題を解決するためにとった政策は、国務院総理が第六期全国人民代表大会第二回会議の政府活動報告で発表し、大会で採択されたもので、非常に厳粛なものです。もし、いまでも自信などを問題にし、中華人民共和国に対し、中国政府に対し信頼感がないというのなら、そのほかのことはすべてお話になりません。われわれは、香港の人が香港を立派に管理できると信じています。外国人に引き続き香港を支配させることはできません。もしもそのうにさせるなら、香港の人も絶対に承知しないと思います。

要相信香港的中國人能治理好香港。不相信中國人有能力管好香港,這是老殖民主義遺留下來的思想狀態。鴉片戰爭[1]以來的一個多世紀裡,外國人看不起中國人,侮辱中國人。中華人民共和國建立後,改變了中國的形象。中國今天的形象,不是晚清政府、不是北洋軍閥[2]、也不是蔣氏父子創造出來的。是中華人民共和國改變了中國的形象。凡是中華兒女,不管穿什麼服裝,不管是什麼立場,起碼都有中華民族的自豪感。香港人也是有這種民族自豪感的。香港人是能治理好香港的,要有這個自信心。香港過去的繁榮,主要是以中國人為主體的香港人幹出來的。中國人的智力不比外國人差,中國人不是低能的,不要總以為只有外國人才幹得好。要相信我們中國人自己是能幹得好的。所謂香港人沒有信心,這不是香港人的真正意見。目前中英談判的內容還沒有公布,很多香港人對中央政府的政策不了解,他們一旦真正了解了,是會完全有信心的。我們對解決香港問題所採取的政策,是國務院總理在第六屆全國人民代表大會第二次會議的政府工作報告中宣布的,是經大會通過的,是很嚴肅的事。如果現在還有人談信心問題,對中華人民共和國、對中國政府沒有信任感,那末,其他一切都談不上了。我們相信香港人能治理好香港,不能繼續讓外國人統治,否則香港人也是決不會答應的。

香港人による香港の管理には、けじめと基準の問題があります。それは、愛国者を主体とする香港人が香港を管理するのでなくてはならないということです。将来の香港特別区政府の主な構成員は愛国者です。もちろん、ほかの人も入れなければならず、外国人を顧問として招聘してもよいでしょう。しかし、愛国者とはなんでしょうか。愛国者の基準は、自らの民族を尊重すること、香港に対する祖国の主権行使の回復を誠心誠意支持すること、香港の繁栄と安定を損なわないことです。これらの条件を備えている限り、資本主義の信奉者であろうと、封建主義の信奉者であろうと、ひいては奴隷主義の信奉者であろうと、すべて愛国者なのです。われわれは、彼らがみな中国の社会主義制度に賛成するようせめてはいません。ただ祖国を愛し、香港を愛するよう求めているだけです。

港人治港有個界線和標準,就是必須由以愛國者為主體的港人來治理香港。未來香港特區政府的主要成分是愛國者,當然也要容納別的人,還可以聘請外國人當顧問。什麼叫愛國者?愛國者的標準是,尊重自己民族,誠心誠意擁護祖國恢復行使對香港的主權,不損害香港的繁榮和穩定。只要具備這些條件,不管他們相信資本主義,還是相信封建主義,甚至相信奴隸主義,都是愛國者。我們不要求他們都讚成中國的社會主義制度,只要求他們愛祖國,愛香港。

一九九七年まであと十三年ありますが、いまから移行期の問題を徐々に立派に解決しなければなりません。この移行の期間に、第一には、大きな波瀾や大きな曲折を招かず、香港の繁栄と安定を維持することが必要であり、第二には、香港の人が円滑に政府を接収、管理できる条件をつくり出すことが必要です。香港各界の人々は、このために力を尽くさなければなりません。

到一九九七年還有十三年,從現在起要逐步解決好過渡時期問題。在過渡時期中,一是不要出現大的波動、大的曲折,保持香港繁榮和穩定;二是要創造條件,使香港人能順利地接管政府。香港各界人士要為此作出努力。
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by officemei | 2013-02-04 00:14 | ■港澳