■エイズ

e0094583_1643388.jpg

e0094583_1635111.jpg

e0094583_163297.jpg
12月1日、世界エイズデーに関連して、中国の某医院では街頭でエイズ予防キャンペーンを行なった。

二人の看護士が約5,000個のコンドームで作ったスカートをはいて、道行く人たちにコンドームとエイズに関する冊子を配布。

『中国のエイズに関する調査』によると、中国のエイズはほかの国と違い、個別に感染するのではなく、一つの村ないし数個の村の数十世帯で数十人、ひいては百人以上の人々が感染しているという。そのため、これらの村は「エイズ村」と呼ばれている。

下記の文章と写真はある中国人医師の『中国のエイズに関する調査』からの抜粋。



1995年前後、中国各地で「血漿経済」がブームになった。
当時各地の疫病防止所、母子病院まで血液ステーションを立ち上げ、物流会社、炭鉱、工場、更に各地の人民代表委員会まで、血液の販売を始めた。
それら多くの血液ステーションは設備も衛生情況も基準に達していない不法のもの。

トラックの上に遠心分離機と繰り返し使われるゴムホース、注射器を載せれば、これで一つの血液ステーションになる。
ステーションでは遠心分離機で赤血球を分離し、血漿だけを抽出し、残りの血液を人体に戻すという「単採」の方法を取っている。
一回800ccの血液を取り、血液を売りに来た人に40~50元(約750円)を払い、血液ステーションは血漿を製薬会社に出荷する。

血液ステーションは、「採血には多くのメリットがある。全採(いったん採血された血を戻さないというやり方)より、単採は健康に良い。血は井戸の水のように、いくら採られても減ることはない。たくさん採血すると、高血圧にかからない」などの宣伝をしている。

中国中部地方の一部の村では、血を売ることによって生計を立てている者もいる。
道路は血を売りに行く農民で混雑しており、皆誘い合って血液ステーションに向かっていく。そのうちの90%は若者である。

ステーションでは消毒が徹底的に行われておらず、さらに規定された手順どおりに作業していないため、採取された血を戻すときにエイズ感染を引き起こしてしまう。

政府のエイズ予防教育の中では、性交渉による感染が過剰に宣伝されたため、多くの感染者は周囲から白い目で見られており、精神的にも追い詰められている。
多額の治療代をつぎ込んでも一向に治らない農民たちは、自分の死後、残される子供たちの行く末を悲嘆し、血を売ったことをひたすら後悔するばかり。

児童の中にも感染者がいる。
本の中で紹介された5人の児童感染者のうち、4人は輸血による感染だった。
児童エイズ患者の治療経験がある医者は不足しており、感染された子供たちの境遇はもっと悲惨。

エイズの農村での大流行は貧困によるもの。
現在、この感染の現象は中国の中部地区だけにとどまらず、更に拡大している。
[PR]