■蘇州有情

私の故郷には「灘のけんか祭り」という勇壮な秋の祭りがある。
3基の神輿をぶつけあい、7台の絢爛豪華な屋台の練り合わせがおこなわれる。
その屋台を飾る刺繍の一部は蘇州に発注していて、過日その刺繍工場を訪問したことがある。
ちょうどその折、京都西陣の機織屋も来ており、工場長が何故か私に「日本語は話さないで、中国語だけにしてください」とこっそり言った。
どういう意味なのかわからなかったが、言われるままに振舞ったことを記憶している。
伝統的な神輿や屋台を飾る蘇州刺繍・・・
西陣も発注する蘇州刺繍・・・
古代呉の国、呉服の日本伝来、絹、刺繍・・・

蘇州は中国4大名園の一つ「拙政園」を中心に世界遺産の庭園9カ所を擁する。
造園は明朝後半から清朝前半にあたる16~18世紀に全盛期を迎え、庭園はかつて200余りを数えた。

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蘇州は中国でも有数の経済発展地域。経済的な豊かさが庭園保護の大きな支えだ。
最近、蘇州の庭園を取り巻く環境に変化があった。
風光明媚な庭園のわきに富裕層向けの別荘が建設されたのだ。

拙政園の敷地に隣接する別荘地区「拙政東園」では昨年9月に約30軒が発売され、ほぼ完売した。1軒当たりの敷地面積は約1000平方メートルと広大だ。価格は800万~1300万元(約1億1420万~1億8560万円)。
高層建築は禁止されているため、別荘はすべて2階建て。外観も、庭園の中のあずまやと同じ濃い灰色の屋根瓦と白壁だ。

蘇州郊外に昆山というまちがある。
今や外資系工場が林立する開発地区。
上海にも近くインフラの整った所だ。

一昨年、剣道の竹刀製造工場を訪問したことがある。
日本では義務教育課程で剣道か柔道を選択するし、学生から警察・自衛隊も含めると竹刀の需要はけっこう多い。日本以外にも世界各国に剣道は広まっているそうで(柔道ほどではないが)、中国にも剣道愛好家の団体があるそうだ。

さてここの老板娘は台湾南投出身。
昼食には近くの洒落た台湾レストランで「台塑牛排」を食した。
この辺りには台湾企業の工場群が多く、工場や店はすべて繁体字の看板を掲げていた。
リトル台湾だ。
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その後、蘇州農業職業技術学院(3年制短期大学)訪問。百数十名の学生を前に一席講釈。夕食は昆山の裕元花園酒店(台湾資本のホテル)で日本料理をいただいた。
台湾・中国の様々な話題に花が咲き、遅めの帰宅、久しぶりに酔った。
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by officemei | 2008-02-07 06:24 | ■江蘇