■もう一度、台湾に目を向けて・・・

e0094583_1191872.jpg「スピリチュアル紀行・台湾」
東洋経済新報社出版 (2007/11)光瀬憲子著
この本について記しておきたい。

先日、著者からこの本をお贈りいただいた。
早速読ませていただいた感想。う~ん、大きく唸ってしまった。一気に読んだ。

この本には、占い・寺廟・座禅・気功といったまさにスピリチュアルなものから、故宮博物院の展示物・古書・茶芸・料理・音楽、更には温泉・渓谷・森・山・海・空・まち・人にいたるまで、著者が台湾で感じた“気”が溢れている。

文中にもあるが、“元気”という言葉の意味をあらためて教えられた。
この意味は生命力を表わす。
“気”とは何か?
目に見えず、触れることもできないエネルギー。
それは天地の間、万物に宿るもの。その“気”を感じれば人は蘇る。

と言えば、この本は何かしら精神的・宗教的な内容かというと、さにあらず。
更には観光ガイドブックでもなく、数多ある台湾紀行とも一線を画している。

何だろう。
    
著者は台湾に暮らし、台湾人と結婚し、子を成し、そして別れた。
台湾に骨を埋める覚悟をした著者が、台湾を「捨てた」。
そして数年後、台湾をすべて拒絶した著者は再びかの地を訪れ、頑なな心を開いていく。

おそらく著者の内面(深層)を確認する旅、その記録といった意味合いがあるからか。

この本の冒頭に以下のくだりがある。
台湾人は縁という言葉を好んで使う。どんな出会いにも理由があり、天に導かれた運命なのだ、という考え方だ。

“運気”。
まさに“気”を運んでくるという意。
台湾人の言う“気”は誰にでも存在するが、それに気づくかどうかは本人次第。
著者は台湾でそれを感じる。

この本は秀作だ。光瀬さん、ありがとう。

私は若い頃、中国語を専攻した。
まだまだ中国語がマイナーな時代。
大陸では文化大革命の真っ只中。

学生時代に初めて台湾を訪れた。
ある台湾人家庭に居候する。
以来、今日に至るまで30余年。
友情は続く。
“縁”が私を支えている。
台湾を愛する心の源だ。
この“縁”もまた“気”のひとつだと思う・・・
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by officemei | 2008-02-08 06:00 | ■台灣