■小留学生

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海外留学ブームを背景に、2005年末に放送された中国の連続TVドラマ「小留学生」。
4人の若者のカナダ留学(3年間)を通して、カルチャーショックを克服し成長していくさまを描いた作品だった。

さて、産経新聞の記事によると、今年6月に行われる大学の全国統一入試の申込者は、昨年と比べて各省で軒並み数%減少しているらしい。
農民の年収を超える高額な授業料に加え、経済危機による大卒生の就職難が背景にある。

その一方で、中国から海外に出掛ける留学生の数は年々急増している。
教育省の統計によると、2008年は約18万人に達し、史上最多を更新した。
今年はこれをさらに上回る勢いだという。

公費留学生の割合が毎年減少していることが特徴で、昨年、出国した留学生のうち、9割以上が私費留学だという。
統計数字には表れていないが、都市部の富裕層の間で最近、子供を小、中学校から欧米の学校に入れ、語学を習得させることが流行しており、「小留学生」と呼ばれる。
その数は、少なくとも数万人といわれている。

貧しい農村部を中心に、経済上の理由で「大学への夢」をあきらめざるを得ない若者が確実に増えている一方、「小留学生」の増大は、中国の貧富の差がますます拡大し、不平等な社会のひずみを教育面でも浮き彫りにしている。
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