タクシーに乗ってぼんやりと道行く人々を眺めていると、かすかに記憶している光景と重なり合った。
初めてこのまちを訪れた1975年、ちょうど今から30年前の光景。
自転車のベルの音、何千何万の「チリン、チリン」が反響し、合い間にバスとトラックの喧しいクラクションの音、拡声器のキンキン声のスローガン、いつもどんより曇った空、灰色・紺色・緑色の人民服、その限られた色彩ですら埃っぽく色褪せていた。
以来このまちには20回ほど訪れているがどうも私の琴線には触れない。
今、目の前の光景は車の渋滞、どの車も埃がこびりついている。
高層ビルと昔からの街並みが無秩序に混在し、その中を色彩鮮やかな服装が、やはり昔と同じように埃にまみれて行き交っている。
嘗ての国際都市長安の栄華を、この現在の西安に見出すことは無理だ。
確かに唐都の遺物、名所旧蹟の類は古都であるがゆえに枚挙に暇もない。
しかし私はこのまちそのものに長安の面影や微かな匂いも感じない。
更には現代中国の活気溢れ、無軌道でぎらぎらした都市の息吹も感じない。
ひとつのまちとしての新旧交々の主張が無いものだから、私のような余所者にインパクトを与えないのだ。
当地の知人は内陸都市だから沿海都市のような急速な発展状況に無い、更には古都長安の文化遺産は手厚く保存され、内外の観光客でまちは溢れている、と言う。
果たしてその程度の感性、認識でいいのだろうか?
正直言って私にはまったく魅力に欠けるまちだ。
時代に取り残され、それでもまちの風格を守っているようでもなく、古い物をどんどん淘汰し滅茶苦茶ながらも活気に満ちて変貌するでもなく、大阪のある漫才師のギャグのように「中途半端やのう!」と言いたくなる。
私の肌にはどうも合わない。明日は山西省都太原に向かう。
動画はこちらへ
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# by officemei | 2005-10-09 21:46 | ■陝西
大学で中国語を専攻し、台湾でごく普通の台湾人家庭に居候。
その後在北京日本大使館勤務を経て、大学・TV局で中国語講師。

現在、台湾で出版、TV番組の字幕・漫画などの翻訳を、日本では警察・検察・裁判通訳を、中国では各種翻訳・通訳業務、文化・経済交流に伴うリサーチ、コンサルティングをおこなっています。

上海をベースに中国各地を巡っていますが、本音は台湾のむせるような熱気と匂いに包まれていたいので、疲労蓄積でダウンする前になんとか台湾で落ち着きたい、というのが長年の夢です。

略歴;
・台北古亭國民小学國語聴講生
・台湾師範大学國語教学中心受講生
・大東文化大学中国語研究部OB
・筑波大学大学院地域研究科東アジア専攻中退
・在北京日本大使館派遣員
・国際商科大学中国語講師代講
・フジテレビ中国語研修会講師
・社団法人中国研究所所員
・自治体、各種団体訪中ミッション随行通訳
・警察・検察・裁判所通訳
・其の他

現在;OFFICE MEI 代表
(上海/台北/日本)


最近の翻訳出版
e0094583_2149799.jpg台湾で出版された訳書です。台北の葉馨氏と私の共訳です。原著は武川善太著「碁でグングン育つ子どもの脳と心」(PHP)。
台湾での書名は「兒童MBA學院 腦力與心靈的全面開發」 ISBN:9868081416 




強力推薦 :
・與謝野馨 日本眾議院議員(前教育部、經濟部部長)> 我們的孩子和海外的孩子要怎樣才能心連心建立親密感呢?本書在「圍棋國遊學樂,英語UP!」一章中有獨到的見解。

・加藤正夫 前日本棋院理事長 >關於理解「孩子下圍棋」這件事上,作者提供了多元且反向思維的視野。

・許作鈿 前中華民國圍棋協會理事長 > 作者自己的圍棋教室以培養「用心思考的小孩」、「善解人意的小孩」、「意志堅強的小孩」為基本理念,這些不都是我們每個人都希望自己也能擁有的氣質、個性嗎?

・倪鳴香 政治大學幼兒教育研究所助理教授 >我對武川先生這本書的出版有著一份感激,他填補教育學術工作中的空白,為玩具及生命教育內涵帶來實例。

近年不只兒童圍棋教室如雨後春筍般興起,小學、幼兒園、安親班與美語教室也都紛紛推行圍棋教學課程,圍棋教育儼然已成為兒童才藝教育的主流。但這只是短暫兒童世界的圍棋熱嗎? 或對兒童甚至於整體社會教育真正具有深刻的意義? 本書作者武川先生對照自己的生命體驗,以親身事件為例,加諸最新腦科學等的研究報告,見證圍棋對人類全腦開發、兒童人格成長與提早國際化的效益;並積極為父母及教師提出引導孩子接受良好圍棋教育的具體方案。 「圍棋和專注力及思考習慣」一章,描述圍棋和專注力及思考的關係,並以大聯盟水手隊頻創紀錄的打擊手鈴木一朗先生等為例,強調孩童時期下圍棋奠定的專注力,將是孩子日後發揮才能的重要基礎。此外,並說明為什麼圍棋中地目的「數算」,將促使孩子在小學數學的表現特別出色。 「棋盤上的企管學院」一章,則首度提出兒童圍棋教室=兒童MBA學院的觀點。提倡在圍棋教室進行可媲美於成人MBA學院的高層次討論課程,讓孩子提早開發邏輯辯證的「思考」與「溝通」能力,這將非常有助於他未來在學業、事業、人生各方面的成就。 「圍棋國遊學樂,英語UP!」一章,則分享網路上超越國界、語言的國際圍棋對弈經驗。這不僅能加深孩子對異國文化的理解,也將輕鬆自然地帶動兒童生活英語能力的成長,讓孩子提早國際化,為日後的國際應對做好準備。 「腦力的培育」一章,則介紹圍棋促進兒童右腦發展的腦科學研究報告,並指出目前學校教育忽略右腦開發,導致的人格、社會行為的偏差,而圍棋是其中可能去補救的最容易、最經濟、最好用的教育工具。 「圍棋」是一種古老卻具有世界性語言的遊戲。作者在書中指出,在今日的電子化資訊時代,圍棋的思考與對弈經驗,將有助於鍛鍊孩子在面對競爭劇烈、迅速變化的全球化潮流時,也能維持個人最佳的生活能力。但我們要透過怎樣的教育過程,才能使得孩子真正地得到這般圍棋的效用呢?在書中,作者也為父母和教師提供了思考的方向及具體的作法。
這是一本完全不懂圍棋也能看懂的書,它不教您如何下棋,而是帶您進入圍棋世界,思索圍棋盤上的行走,竟有如此豐富且不可思議的可能。在二十一世紀今日的兒童教育上,作者強調:圍棋不論是用來作為思考或心靈的鍛鍊或是人與人溝通的媒介,都有獨特的功能,它甚至於可運用來改善或解決我們面對的教育與社會問題。在書中,作者多視點且反向思維地剖析了圍棋的奧秘,尤其活用在這個時代,圍棋可能對人類的貢獻,特別令人深思。
這本書獻給成長中兒童的父母、關注兒童教育的學者、置身兒童教育現場的教師與教育事業的經營者,以及與教育相關的政府行政部門。
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2005年9月4日 上海 
散髪屋で髯剃り中、テレビでは抗日戦争勝利60周年の一大イベントの実況放送が流れていた。
天安門広場(人民英雄記念碑前)での国家指導者勢揃い、三軍儀仗兵による献花、礼砲。荘厳な模様だった。
 その実況を見ていたのは100名余りも収容できる大理髪店(南京東路国際飯店横)で、30年前もここで営業していた、上海一の理髪店だ。私は無防備の状態で女理髪師に身を委ね(?)ていた。盧溝橋事件から始まり、山東派兵、上海への陸戦隊上陸、南京大虐殺等、当時の中国側の白黒ニュース、日本兵に凌辱された生き残りの老人や家族を殺された人たちの悲痛なインタビューがこれでもかというほど繰り返し放映されていた。店内の殆どの人たちがテレビを凝視するか、じっと聞き入っている。クライマックスで、国家主席の胡錦涛が日本政府への真摯な謝罪要求を声高に訴える。私はその中で剃刀を顔にあてられていた。何か非常に微妙な場に、居所を間違ったような、居づらい雰囲気を感じた。誰も私が日本人だと感じていないのが幸い、かもしれない。
Purple Butterfly;
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# by officemei | 2005-10-09 21:41 | ■上海