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■次男坊・上海に学ぶ

e0094583_13202217.gif上海市民が抱く首都・北京への対抗意識は、東京に対する大阪のその比ではない。
生粋の上海っ子の旧友は、電話の市外局番になぞらえたジョークを飛ばす。
「北京の010は『中国で1番目の都市だが、中身はゼロ』。上海の021は『2番目だけど、実際は中国ナンバーワン』という意味さ」
でも、彼らは中央集権国家の中枢・北京に表立って盾つかない。面従腹背。無益なケンカはしないのだろう。
4年後に万博を控えた上海で、不動産バブルが続く。バランス成長を目指す中央政府は、不動産の短期転売への課税強化など投機抑制策を次々と打ち出す。ターゲットは上海だと言われる。
先週、上海協力機構の首脳会議が上海で開かれた。胡錦濤指導部にとって、中央主導の大規模行事の開催は、北京の権威を上海に見せつける内政的意味も持つ。
それでも、この街の人々は会議への注目度とともに「魅力あふれ、発展する上海」が発信され、不動産価値をさらに高めるという計算も働かす。圧力を活力に変え、新たな錬金術を模索する。
「堅実な長男に、やんちゃな次男坊」という図式は東京と大阪の間でもあった。今はどうか。東京一極集中が進む中、大阪土着の内なる反骨精神が薄れていないか。
投資ファンドに翻ろうされた老舗鉄道会社の姿も、いわゆる「大阪的」したたかさに欠け、何十年もその鉄道を利用した一人として寂しい。
次男坊の気概が今日の上海にはある。天空を突く超高層ビル群だけではなく、その泥臭さから参考になる点は少なくない。
by officemei | 2006-06-22 13:19 | ■上海